補 足   波切不動尊

波切不動とかたがり地蔵

 明治中頃まで「かたがり地蔵」と並んで舟岡山の岩壁に刻まれておりました。七箇用水の建設により切り離されて現在の場所に安置されています。
鎌倉時代の作と考えられています。
高さ 約2.6m
幅  約2.1m

以上、案内板から


かたがり地蔵」のこと
かたがり地蔵 上の文中にある「かたがり地蔵」というのは、同じ道路沿いのすこし離れたところに安置されている、石仏座像のお地蔵さんですが、こちらも摩滅がひどくて、お顔はのっぺらぼうです。錫杖の上の方が欠けているので、天秤棒を担いでいるみたいにも見えます。名前の「かたがり」ですが、別に傾いている様子もないので、なぜこう呼ばれているのか分かりません。あるいは岩壁にあった時は、傾いていたのかも知れません。
 波切不動の方は立派なお堂に入っていましたが、こちらは掘立小屋(写真)で、窮屈そうに雨露をしのいでいるという感じで、この日はお花も供えてありませんでした。あまりにも待遇が違いすぎて、どうしたのだろうと思ってしまいます。お地蔵さんは菩薩だから、明王のお不動さんよりも位が上なんですが。何だかお気の毒です。(メキラ・シンエモン)


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