参 考

日本の恐竜化石の産地

 日本における恐竜化石の発掘は、歴史が浅く、最も古いのは戦前の1936年(昭和11年)で、南樺太の川上炭鉱の病院敷地から、カモノハシ竜の仲間の化石が出ています。これは日本竜と名付けられていて、今も北海道大学に保存されているそうです。その後は1962年(昭和37年)に長崎県で、やっぱり炭鉱から出ました。しかし、これだけでしたから、日本は恐竜の化石には縁が無いところ、と考えられていました。実際、1970年代の終わり頃までは、日本で見つかる中生代の大型動物の化石というと海生爬虫類のものばかりで、日本には大陸のような陸成層がほとんど無く、海成層ばかりでは恐竜の化石は出てこないだろうと思われていました。
 それが、1979年頃から岩手県、熊本県、群馬県で恐竜の化石が発見されて、日本でも出るぞ、と期待されるようになりました。特に専門家に注目されていたのが、中国地方から九州地方にかけての関門層群という地層でした。しかし、その後、何も出てきませんでした。
 ところが、1986年(昭和61年)に、桑島手取層群と呼ばれている中生代の地層から見つかった化石が肉食恐竜の歯と分かり、その後は同じ地層から続々と出てきて、にわかに日本の恐竜化石発掘が活気付きました。今では日本の恐竜化石の産地は15都道府県の30ヶ所以上になっているそうです。(メキラ・シンエモン)
 


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